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2003 Fiscal Year Annual Research Report

冠拡張薬による心筋保護が敗血症の心機能におよぼす影響

Research Project

Project/Area Number 14571465
Research InstitutionKEIO UNIVERSITY

Principal Investigator

芹田 良平  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50245594)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森崎 浩  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60182226)
Keywords敗血症 / Nicorandil / 死亡率 / Working heart / 心機能 / サイトカイン / アポトーシス
Research Abstract

平成15年度は、前年度に引き続き、盲腸穿孔法(CLP)ラット敗血症モデルの摘出心筋標本(Working heart)を用いて、冠拡張薬であるnicorandil投与が敗血症の心機能維持と死亡率に与える影響を個体数を増やして探究するとともに、その機序解明を図るため、敗血症ラットにおけるTNF-α、IL-1β、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)等のサイトカイン測定、nitrate/nitrite(NOx)濃度、心筋のアポトーシス細胞の検討も併せて行った。
結果として、nicorandil(1mg/kg/hr)投与は、敗血症21時間後のWorking heartにおいて、心拍出量、Cardiac work、Cardiac efficiencyを有意に改善し、さらに死亡率を有意に改善した(この一部は、米国胸部疾患学会、日本麻酔科学会で発表)。また、nicorandil (1mg/kg/hr)投与群は、コントロール群に比較して21間後のTNF-α、NOxの産生を有意に抑制した。しかし、IL-1β、MIFは有意な低下は認められなかった。これは、測定ポイントが少ないために差を検出できなかったと判断された(この一部は、日本集中治療医学会で発表)。また、敗血症21時間後の心筋アポトーシス細胞数は、nicorandil投与により改善は見られなかった。
以上より、敗血症ラットモデル(CLP)においてnicorandilの投与は、心機能を維持し、死亡率を減少させた。また、この機序にはTNF-αを含むサイトカインの一部が関与している可能性が示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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