2002 Fiscal Year Annual Research Report
マウス不死化ライデッヒ細胞株とセルトリ細胞株を用いた精細胞の分化機構の解明と応用
Project/Area Number |
14571490
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
布施 秀樹 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (40143292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明石 拓也 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (70345560)
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Keywords | ライデッヒ細胞 / セルトリ細胞 / 精細胞 / 不死化 |
Research Abstract |
1)セルトリ細胞間の接着の形態学的検討 今回使用した不死化セルトリ細胞では細胞間にTight Junctionを形成するが、この形成の変化を培養条件を変えることにより免疫細胞染色および電子顕微鏡で検討した。培養温度を33度および39度に変化させて培養したところ、39度で培養したほうがTight Junctionの形成が強かった。ライデッヒ細胞で同様の検討を行ったが、Tight Junctionの形成は明らかではなかった。 次年度はライデッヒおよびセルトリ細胞の細胞間相互作用の解明のためライデッヒおよびセルトリ細胞を共培養し、細胞間の接着を免疫細胞染色および電子顕微鏡で検討する。また、共培養した際のそれぞれの細胞マーカーを単独で培養した際との変化をRT-PCRおよびELISA法で検討する。 2)ライデッヒ細胞の分化誘導時に変化する遺伝子群の解析 ライデッヒ細胞を39℃で培養すると細胞増殖が抑制され,17β-HSD type 1 mRNA量の増加と17β-HSD type 3 mRNA量の減少および形態変化が観察された.この17β-HSD mRNAの発現量の変化は,新生児期のライデッヒ細胞の分化の過程に類似していた。この分化の過程で2倍以上変動する遺伝子をAtlassマイクロアレイで解析した結果,1,081個の遺伝子の中で25個の遺伝子発現が増加し,7個の遺伝子発現が減少した.Tie2,zinc transporter 4とgalanin receptor 1は各々13.5,8.3と7.9倍の増加を認めた。 次年度は変化のあった遺伝子のうち細胞間の接着に関与するものを選んで、さらにその発現の変化を経時的に追うなどの検討をする
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ohta, S., Fuse, H.et al.: "DNA microarray analysis of genes involved in the process a differentiation in mouse Leydig cell line TTE-1"Archives of Andrology. 48. 203-208 (2002)
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[Publications] 古谷雄三, 太田昌一郎, 布施秀樹: "術前凍結保存精子で挙児を得た両側精巣腫瘍の経験"産婦人科の実際. 51. 2119-2121 (2002)
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[Publications] Ohta, S., Fuse, H.et al.: "Evaluation of tissue facfor antigen level in human seminal plasma"Urological Research. 30. 317-320 (2002)