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2003 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺特異抗原アイソフォームの分離同定と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 14571496
Research InstitutionThe Department of Urology, Faculty of Medicine, Shiga University of Medical Science

Principal Investigator

吉貴 達寛  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (80230704)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上仁 数義  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90324590)
若林 賢彦  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80191724)
Keywords前立腺特異抗原 / 前立腺癌 / プロテオミクス
Research Abstract

これまで、前立腺特異抗原(PSA)の多様性については不明な点が多かった。われわれは、PSA分子種の多様性を明らかにするために、二次元電気泳動法、飛行時間型質量分析計を用いたペプチドマスフィンガープリント法等のプロテオミクス解析法によって、系統的かつ網羅的検討を行なった。その結果、20種類に及ぶPSA分子種を同定してPSAのプロテインカタログを作成することができた。それにより、今まで報告されていなかった切断点を持つ新規PSA分子種を見つけることができ、また、糖鎖を持つ分子種においては糖鎖の多様性があることが分かった。実際に臨床応用されているPSA測定キットに採用されているモノクローナル抗体を一次抗体として、二次元電気泳動法を組み合わせたウェスタンブロット法を施行してみると、異なるキットの抗体は必ずしも同一のPSA分子群を認識しているのではないことが初めて判明した。すなわち、より前立腺癌に特異性が高いPSA分子群だけを認識する抗体と、そうでなく非癌性PSA分子群も認識してしまう抗体が存在した。このような抗体の特異性を意識し、前者のような抗体を組み込んだキットだけを利用することによって、前立腺癌患者と肥大症患者の両方を含む、いわゆるグレイゾーンと呼ばれるPSA値を示す意者群から、癌患者をより高い確率で選別することが可能になると思われる。さらに、患者血清に対して同様のウェスタンブロット法を行い、今回作成したカタログを用いて解析した結果、前立腺癌患者では、特定のアミノ酸切断点を持つ分子種が検出できないことが分かった。次の段階として、各種レクチンを用いて、糖鎖の違いによるアイソフォームの同定を実施している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Isono T et al.: "Structural diversity of cancer-related and non-cancer-related prostate-specific antigen"Clinical Chemistry. 48. 2187-2194 (2002)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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