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2004 Fiscal Year Annual Research Report

外尿道括約筋細胞の増殖分化制御機構

Research Project

Project/Area Number 14571508
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

三股 浩光  大分大学, 医学部, 教授 (60219714)

Keywords外尿道括約筋 / 尿失禁 / 増殖因子 / シグナル伝達 / HGF / IGF-I
Research Abstract

外尿道括約筋組織より抗NCAM抗体を用いたMACS(Magnetic affinity cell sorting)法で外尿道括約筋衛星細胞を分離し、nucleofectionによるSV40T抗原を遺伝子導入して長寿化した。SV40Tag導入細胞は約20代まで継代が可能であった。
5%CO2条件下20%FBS含有Ham's H-10培地にて培養し、無血清培地に交換して24時間後にHGF、IGF-1、b-FGFを添加し、48時間後に細胞数を算定した。その結果、HGFとIGF-Iが外尿道括約筋細胞の増殖を促進した。
ヒト外尿道括約筋衛星細胞は蛋白レベルおよびmRNAレベルいずれにおいてもHGFとIGF-Iを産生しており、無血清培地24時間培養後に中和抗体による増殖抑制について検討したところ、コントロール血清は影響を及ぼさないのに対し、抗HGF抗体および抗IGF-I抗体はいずれも外尿道括約筋衛星細胞の増殖を抑制した。従ってヒト外尿道括約筋衛星細胞はHGFおよびIGF-Iを産生しオートクリン作用によって自己増殖を促進していることが示唆された。
ヒト外尿道括約筋衛星細胞におけるHGFおよびIGF-Iのシグナル伝達機構について検討した。HGFはErk 1/2を5分以内にリン酸化し、2時間経過しても活性化は持続していたが、Aktは5分でリン酸化されるものの2時間後に脱リン酸化されて刺激前に復していた。IGF-IはErk 1/2のリン酸化はみられないが、Aktは5分後にリン酸化され2時間後もリン酸化は持続していた。以上よりヒト外尿道括約筋衛星細胞において、HGFはMAPK経路とPI3-K経路の両者を活性化するものの主にMAPK経路を介し、IGF-IはPI 3-K経路のみを介してシグナルを伝達していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 腹圧性尿失禁に対する近未来の治療戦略2005

    • Author(s)
      三股 浩光
    • Journal Title

      西日本泌尿器科 67巻

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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