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2002 Fiscal Year Annual Research Report

腎細胞癌におけるHGFを介した浸潤、転移、血管新生の促進とその抑制

Research Project

Project/Area Number 14571511
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

岸田 健  横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (60254166)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中井川 昇  横浜市立大学, 医学部, 講師 (00237207)
矢尾 正祐  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00260787)
Keywords腎細胞癌 / HGF / 浸潤 / 転移
Research Abstract

多くの癌種でHGFはその浸潤、転移、血管新生、増殖などに関わっているとされており、腎細胞癌におけるこれらの作用を検討した。腎細胞癌の細胞株を用いてHGFの刺激を加えることにより、細胞増殖能の亢進が認められた。さらには細胞内情報伝達系の変化について、HGFのレセプターであるc-Metの下流でどのようなシグナルが動いているのかを生化学的に解析した結果、VEGFの発現が更新する事が分かった。さらに、腎細胞がんの癌抑制遺伝子であるVHLがc-MetとHGFの系に抑制的に作用しているというデータが得られ、詳細を解析中である。
次いで、このように腎細胞がんにおいて癌の増殖、浸潤を亢進させている作用を持つと考えられるHGFの働きを抑制することを試みた。HGFのアンタゴニストとして、そのクリングルドメインからのみなるNK4はc-Metに結合するがその活性化を引き起こさないため、HGFと競合的に作用することが分かっている。我々はこのNK4を腎細胞がんにおいて発現させ、HGFの作用に対する影響を解析した。まず、in vitroの系でNK4を培養細胞内で強制発現させる系を構築した。手法としては、まず従来のtransfection法を用いてHGFによる増殖促進効果の抑制を観察した。しかしこの系ではNK4の発現量が少ないためか、HGFの作用を抑制することはできなかった。このためアデノウイルスを用いた発現系を構築し、より効率よく、大量に発現させる系を作成し、NK4の発現によりHGFの作用が抑制され、in-vitroでの増殖、浸潤、遊走能が抑制されうるか検討中である。さらに、in-vivoにおいてヌードマウスに移植したヒト腎細胞がんを用い、抑制効果が得られるかの検討を行う予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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