2003 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺特異的膜抗原(PSMA)抗体を利用したアポトーシス誘導遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
14571523
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
古賀 祥嗣 東京医科大学, 医学部, 講師 (30277123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 政昭 東京医科大学, 医学部, 教授 (70129526)
秦野 直 東京医科大学, 医学部, 教授 (10101924)
吉岡 邦彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (60220589)
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Keywords | 前立腺癌 / 前立腺特異的膜抗原 / 遺伝子治療 / 抗体 |
Research Abstract |
PSMA antibody conjugated Caspase 8 plasmidを用いたin vitroでの実験 まずは、hTERTpromoter driven Capase 8plasmidを作成した。まずは、pGL3 basic vectorにクローニングしたhTERT promoter(384bp)を組み込んだ。つぎに、pGL3 vectorのluciferase遺伝子をCaspase 8遺伝子で置き換えた。つぎに、PSMA抗体と上記で作製したベクターまたは、pGL3 controlベクター(SV40promoter driven luciferase gene)をビオチン化した。それと同時にPSMA抗体をビオチン化した。ビオチン化したベクターと抗体をそれぞれアビジンで結合させて、PSMA antibody conjugated luciferase plasmid(PSMA抗体とp GL3 controlベクター)およびPSMA antibody Caspase 8 DNA plasmid(PSMA 抗体とhTERT promoter driven Capase 8 plasmid)を作製した。PSMA antibody conjugated luciferase plasmidをLNCaP細胞、C4-2細胞,PC-3細胞に導入し、luciferase assayを行った。PC-3細胞を1としたときのLNCaP、C4-2のそれぞれのルシフェラーゼ活性は10.3と28.4と高値であった。次にPSMA antibody Caspase 8 DNAplasmidを投与したときの各細胞株でのアポトーシスの有無をtunel染色を行いFACSにて確認した。PC3は1.2%、LNCaPは3.0%、C4-2は4.2%と有意差は認めなかった。 PSMA antibody conjugated Caspase 8 plasmidを用いたin vivoでの実験 同所性前立腺癌モデル(PC-3,C4-2)に対してPSMA antibody conjugated luciferase plasmidを1,10,100μgをそれぞれ投与した。投与後3日日に腫瘍を取り出し抗ルシフェラーゼ抗体にて免疫染色を行った。PC-3腫瘍では全く染まらなかったのに対し、C4-2腫瘍では10,100μgで→部に染色される箇所が存在した。次に同所性前立腺癌モデル(PC-8,C4-2)で腫瘍の大きさが径10mmになった頃よりPSMA antibody Caspase 8 DNA plasmidを100μgを連日投与し、腫瘍の増殖抑制効果を検討した。コントロール群(PSMA antibody conjugated luciferase plasmid投与群)と比べて若干の増殖抑制は認められたものの有意差は認められなかった。
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