2002 Fiscal Year Annual Research Report
早産発生機序におけるアドレノメデュリンの関与について
Project/Area Number |
14571539
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高木 剛 群馬大学, 医学部, 講師 (50282398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 由美子 群馬大学, 医学部, 助手 (70261857)
篠崎 博光 群馬大学, 医学部, 助手 (30334139)
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 教授 (00209842)
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Keywords | アクチビン / アドレノメデュリン / 羊水 / 羊膜 |
Research Abstract |
切迫早産の原因として、最近では、感染・炎症が注目を浴びている。当科においても、感染が原因と思われる切迫早産に遭遇することが多い。このため、本研究では胎児の予後を改善することを目的とした切迫早産管理法について検討した。 切迫早産の患者より現在羊水穿刺を行って羊水を採取している。この羊水は、まず、糖の量、細菌感染の有無、IL8、IL6を測定する。母体のCRP、白血球etc感染に関する検査を同時に行っている。羊水のアドレノメデュリン(AM)、アクチビンを同時に測定して、それぞれのパラメーターと相関を検討している。母体血中のAMは妊娠中に急激に上昇することを報告できたので、羊水中のAM上昇と感染の間の相関を明らかとする目的でサンプル数を増やす予定である。さらに、羊膜Cultureの確立を行う準備をしている。羊膜の上皮のみを単離する方法を確立したが、細胞の回収率はあまり高くない。羊膜には、AMの合成する機能があり、新生児の発育に関与する可能性があり、また、子宮収縮に抑制的に働く可能性もあり、その制御に関する研究も重要である。アクチビンは抗細菌作用があり、感染の疑われる患者の羊水中のアクチビン、AMの濃度との相関をさらに検討する予定である。羊膜Cultureが可能となればAM、アクチビン合成のメカニズムの検討が可能である。どのような物質がアクチビン、AMの合成に影響を与えるかを検討する。
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