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2003 Fiscal Year Annual Research Report

着床期子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序の解明

Research Project

Project/Area Number 14571543
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

百枝 幹雄  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50221627)

Keywords着床 / 子宮内膜 / コレステロール硫酸 / 硫酸転移酵素 / SULT2B1b / 家兎 / 遺伝子配列 / 発現調節
Research Abstract

われわれは、生殖医療における更なる成績の向上と安全性の確立をめざして、妊卵・子宮内膜各々を対象とするのみならずその相互作用という観点から、これまで着床の時間的・空間的制御機構の解明に取り組んできた。その結果、子宮内膜において細胞膜構成脂質であるコレステロール硫酸(cholesterol sulfate ; CS)が着床期に一致して一過性に増加すること、かつCSの増加は着床周辺部に著明であることを見出し、さらにこのCSがトロホブラストの子宮内膜への侵入能を抑制することを示した。
本研究課題ではCSの発現調節機序の解明を企図し、子宮内膜におけるCSの発現調節因子として、子宮内膜局所因子、トロホブラストとの接触、トロホブラストから分泌される液性因子などを検討することとした。
研究の第1段階として、平成14年度より家兎子宮内膜においてCSを合成するコレステロール硫酸転移酵素(Cholesterol Sulfotransferase ; CST)の遺伝子配列を同定することを試み、平成15年度には、硫酸基転移酵素(SULT)ファミリーのひとつでヒト・マウスでコレステロールを特異的に硫酸化することが知られているSULT2B1bを家兎子宮内膜cDNAからクローニングすることに成功した。
家兎のSULT2B1b遺伝子はアミノ酸数331、分子量37.5kDaの蛋白をコードし、ヒトSULT2B1b遺伝子との相同性は87%であった。また、家兎SULT2B1b遺伝子の発現は着床前期である排卵後4日目にピークを示す一過性の上昇を示し、CSの発現パターンと一致していた。さらに、in situハイブリダイゼーションにより着床部周辺の子宮内膜間質に発現していること、および着床部子宮内膜の発現は認められないことが明らかとなった。
本遺伝子が同定されたことにより、次年度から家兎子宮内膜培養系を用いて、遺伝子発現調節因子を検討することが可能となった。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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