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2004 Fiscal Year Annual Research Report

胎児期幹細胞移植による、免疫寛容の誘導:新生児異種心移植へ向けての基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 14571573
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

吉永 光裕  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (00221672)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池田 敏郎  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40315437)
川俣 和弥  国立循環器病センター, 厚生技官
Keywords再生医療 / 幹細胞移植 / 炎症
Research Abstract

目的
炎症は本来体外からの侵入物に対する生体防御反応であるが、過剰な反応は時として臓器を傷つけてしまう。しかし、炎症反応は同時に臓器再生の初期反応でもあり、以後の反応を含めた再生プロセスがヒトでは充分に働かないため臓器の再生へとつながらない可能性がある。本研究はこのような観点に立ち、炎症反応と関連した形で起きる傷害反応と再生反応の解析を行い、そのバランスを調節することにより傷害を軽くし、再生を起こりやすくする。そしてこの生体内の再生能力に沿った形で外来性に幹細胞を導入してやることで、通常は十分に起きない臓器再生を可能にしようというものである。
方法、結果
どのような条件下で効率よくβ細胞への分化が誘導できるのかを検討するため、C57/BL6マウスおよびApoEKOマウスそれぞれ8週齢をrecipientとし、GFPマウスをdonorとして、骨髄移植を行った。それぞれのrecipientには骨髄移植前にあらかじめ致死量の放射線照射を行った。一年以上の飼育の後、それぞれのrecipientマウスの膵臓を摘出、凍結切片を作成し染色を行った。膵ランゲルハンス島の観察のため、インシュリン・グルカゴンを蛍光免疫染色で染色した。
それぞれのrecipientマウスの膵にはGFPマウス骨髄由来の細胞が導入されていたが、ApoEノックアウトマウスにおいて著明であり、さらに、GFP蛍光を発する同部位より蛍光染色により発色させたインシュリン・グルカゴンが認められることから、GFP由来骨髄細胞は、好炎症反応性のあるApoEノックアウトマウスに膵β・α細胞へと誘導されやすいことが示唆された。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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