2002 Fiscal Year Annual Research Report
精子形成に関与する染色体構造蛋白の発現におけるアンドロゲン作用に関する検討
Project/Area Number |
14571594
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
霞 弘之 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00289068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60195865)
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Keywords | 造精機能 / androgen receptor / transition protein 1 / glutamine repeat |
Research Abstract |
ARとTP1遺伝子の調節機構の解明 すでにTP1遺伝子の5'上流にARの調節領域が存在することが判明しているが、今年度はどの領域にAR-A complexが結合するかを解析した。5'上流領域の1Kbを6つDNA断片に分け、それぞれのDNA断片をPCR法にて増幅した。この断片とAR-A complexとの結合をgel shift assayにて検討したところ、-470--750のDNA断片の領域と結合することが判明した。さらに、結合阻害実験行ったところ、非標識のDNA断片を添加したところ、結合の阻害が認められた。このことより同領域が結合に重要であることが判明した。さらに、同領域をLuciferase遺伝子の上流に組み込み発現実験を行ったところ、同領域をtransfcctionしてCOS7細胞ではDHTを添加した場合にLuciferase活性の上昇をきたすことが判明した。以上よりTP1の発現関与する領域がTP1の-470--750bp上流領域であることが同定された。現在、さらにこの領域の中での結合部位について、footprinting法にて検討中である。また、glutamine repeat数が45であるAR遺伝子を入手したので、この遺伝子のAR遺伝子の組み換え体を作成している。この遺伝子を用いて、glutamine repeatの多寡による発現の検討を実施する準備を進めている。
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