2002 Fiscal Year Annual Research Report
語音異聴改善のための補聴器用デジタル音声処理の研究
Project/Area Number |
14571636
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小寺 一興 帝京大学, 医学部, 教授 (70010527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿谷 昌司 帝京大学, 医学部, 助手
|
Keywords | デジタル音声加工 / 子音伸長 / 明瞭度 / 補聴器 / 子音強調 / 圧縮増幅 / 感音難聴 |
Research Abstract |
実際の補聴器に組み込むことが可能なディジタル処理による音声加工によって、感音性難聴の語音異聴を改善する方法を明確にすることを目的に研究を実施した。音声加工の方法は、ワークステーションによる高度の音声加工ソフトウェアを使用して行ない、子音および母音の周波数スペクトラムに影響を与えない方法で、2音節語音の第1音に音声加工を行った。具体的には、子音部分の時間を伸長する方法(子音伸長)と、子音部分を母音部分に対して増幅する圧縮増幅を行った。無加工の原音、子音伸長を行った語音、子音伸長と圧縮増幅を同時に行った伸長圧縮の3種類の語音を用いて明瞭度検査テープを作成し聴力正常者及び感音性難聴者で語音明瞭度検査を行った。 実験結果は、正常聴力者においては、伸長圧縮では有声子音の多くで明瞭度改善させる効果があった。子音伸長にも有声子音では同様の結果を認めたが、無声子音では逆に明瞭度を悪化させる傾向を認めた。感音性難聴患者においては、伸長圧縮および子音伸長で明瞭度を改善させる効果があり、無声子音においても明瞭度度を低下させなかった。 今後の研究方向として、圧縮増幅単独と圧縮増幅に子音伸長を加えた伸長圧縮の間の差を検討する必要があると考えられた。
|