2003 Fiscal Year Annual Research Report
気道粘膜の遅発性細胞障害発現機序に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
14571641
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Research Institution | Nihonn University School of Medicine |
Principal Investigator |
久松 建一 日本大学, 医学部, 助教授 (60165107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 肇 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60193603)
牧山 清 日本大学, 医学部, 講師 (00139172)
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Keywords | ヒト鼻粘膜上皮細胞障害 / LTD_4 / PAF / TNF-α / IFN-γ / inducible nitric oxide synthase / xanthine oxidase / cyclooxigenase 2 |
Research Abstract |
Informed consentを得て、鼻疾患の手術時に得られた粘膜からヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行い、10^<-8>MLTD_4,10^<-8>MPAF,cytomix(10ng/mL IL-1β,10ng/mL TNF-α,10ng/mL IFN-γの混合物)およびcontrolとしてPBSを用いて暴露8時間後のinducible nitric oxide synthase(iNOS) mRNA,cyclooxigenase 2(COX-2) mRNAおよびxanthine oxidase(XO) mRNAの発現を検討中である。さらに、24時間後の各酵素蛋白を検討中である。 現在までの結果:cytomixで刺激した培養鼻粘膜上皮細胞(10^6cells/mL)にXO mRNAの発現およびCOX-2 mRNAの発現を認めた。cytomixは鼻粘膜上皮細胞中にcontrol(PBS)と比較して2〜5倍のiNOS proteinを増加させた。10^<-8>MLTD_4は鼻粘膜上皮細胞中にcontrolと比較して4倍〜6倍のiNOS proteinを増加させた。10^<-8>MPAFは鼻粘膜上皮細胞中にiNOS proteinをcontrolと比較して1.4倍に増加させた。培養液中にNOの増加を認めたが、培養鼻粘膜上皮細胞中にiNOS mRNAを検出出来ていない。したがって、primerを再度検討中である。最近、XOがNO産生に関与することが明らかにされた。従って、LTD_4やPAFがこの酵素を介してNO産生に関与している可能性が推察される。
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