2002 Fiscal Year Annual Research Report
ナビゲーションシステムを用いたイメージガイド下での人工内耳植え込みに関する研究
Project/Area Number |
14571646
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
友田 幸一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50164041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
温 慶華 冨木医療器株式会社, 機器開発部, 研究職
村田 英之 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40219928)
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Keywords | ナビゲーションシステム / 人工内耳 / 3次元画像 / イメージガイド下手術 |
Research Abstract |
人工内耳植え込み術において、挿入電極の先端が蝸牛内のどの位置にあるかをイメージガイド下に術中に確認することを目的に,まず人の蝸牛骨迷路をCT撮影し、どの程度の解像度が得られるかを検討している。またナビゲーションモニターとして3次元画像再構築ならびに電極先端の自由度補正と仮想位置化するシステムプログラムを現在開発中である。同時に挿入用電極も作成中である。 1.画像撮影と再構築化について(村田英之が担当) ヒト側頭骨標本ならびに正常ボランティアの蝸牛骨迷路のCT画像を撮影し、3次元画像ならびに仮想内視鏡像も再構築することができた。人工内耳挿入の位置確認には問題ないが、しかし現在のCTの能力では蝸牛鼓室階までの描出は困難であった。 2.システムプログラムの開発について(温慶華が担当) 人工内耳電極位置ならびに自由度補正のためのシステムの開発のためにグラフィックワークステーション(O2)を申請したが、画像の処理能力、3次元位置検出ならびにリアルタイム性において問題があり、今回グラフィックボードとしてVolume Pro 1000-1GならびにそのVLIライセンス(ライブラリー)とCPUを購入することになった。この点に関して加納滋氏に協力者として加わっていただいている。 3.ヒト側頭骨ならびに動物での応用実験について(友田幸一が担当) 現在、挿入用の各種ダミー電極を作成中で、システムプログラムの完成とともに実際に挿入しその位置確認を行う予定である。
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[Publications] 友田幸一, 温慶華, 鈴鹿有子, 山田奏子: "耳科手術におけるナビゲーションシステムの応用-マーカーの位置、レジストレーションの工夫について-"耳鼻咽喉科展望. 45・5. 401-403 (2002)
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[Publications] 友田幸一, 村田英之, 小田真琴: "ナビゲーション手術のための画像"耳鼻臨床. 95・9. 886-887 (2002)
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[Publications] 友田幸一: "耳鼻咽喉科領域の画像診断の変遷"日本耳鼻咽喉科学会専門医通信. 71・5. 18-19 (2002)
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[Publications] 加納 滋, 友田幸一: "ボリュームレンダリングによる3次元画像表示のナビゲーションへの応用の可能性に関して"耳鼻咽喉科展望. 45・5. 432-433 (2002)
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[Publications] 友田幸一, 村田英之, 温慶華: "ナビゲーションガイド下の人工内耳埋め込み術の基礎的研究"日本耳鼻咽喉科学会会報. (発表予定). (2003)