2002 Fiscal Year Annual Research Report
家兎網膜における青錐体細胞の電気生理学的・組織学的研究
Project/Area Number |
14571689
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
山本 修一 東邦大学, 医学部, 教授 (20230550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴岡 三恵子 東邦大学, 医学部, 助手 (00307737)
山本 禎子 東邦大学, 医学部, 講師 (00297706)
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Keywords | 網膜電図 / 青錐体 / LED電極 |
Research Abstract |
青錐体網膜電図(ERG)を記録するために青色LED内臓のコンタクトレンズ型電極を試作した。この電極を用いて、青錐体ERGの研究が進んでいる正常人眼を対象に種々の記録条件下での波形の変化を解析した。 その結果、十分な白色背景光下であれば青色LEDの刺激強度と刺激時間を調節することにより、青錐体に由来するERGを明瞭に分離することが可能となった。 しかしそのdynamic rangeはかなり狭く、また赤・緑錐体の影響を強く受けるために、刺激強度を上げたり、刺激時間を長くすると赤・緑錐体に飲み込まれてしまうことが判明した。 刺激頻度を上げて時間周波数特性を調べると、赤・緑錐体は20Hz以上の刺激にも反応を示すのに対し、青錐体はこのような高頻度刺激では分離不可能となり、心理物理学的手法による研究を支持する結果となった。 今後は家兎眼に応用するために小さなサイズの電極を試作し、同様な結果が得られるか検討を進めていく。
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