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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ヘルペス性角膜実質炎におけるTh-1サイトカインとTh-2サイトカインの働き

Research Project

Project/Area Number 14571695
Research InstitutionHyogo College of Medicine

Principal Investigator

神野 早苗  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10289069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
Keywordsヘルペス角膜炎 / Th1 / Th2バランス / IFN-γ / IL-18 / animal
Research Abstract

本年度はマウスの種によりヘルペス性角膜実質炎の症状の程度を定量し、さらに各時期でのマウスの血中濃度の変化を検討した。
Th1優位であるB6マウスのほうに角膜の炎症が強く出現した。これはTh1優位では臓器特異的な反応が強くでやすいために角膜の炎症が強く発症したものと考えられた。Th2優位のBalb/cマウスでは局所の炎症は弱いが、全身の反応は強いので生存率は低くなることが昨年の実験結果から実証されている。
ヘルペスを感染させてマウス血中のサイトカインをIL-2,IL-4,IL-5,IL-10,IL-12,IFN-γ,TNF-α,GM-CSFを計測したが、発現したのはIL-4、IL-10,IL-12の3種類のみであった。IL-4は感染4およぴ7日には検出されたが14日目には検出できなかった。(Balb/c、B6共)IL-10は感染7日目には増加したがその後再び減少した。(Balb/c、B6共)IL-12は感染4および7日目には増加していた。B6マウスのほうが高値を示す傾向にあったが有意差はなかった。
以上のように血中のサイトカインは、B6マウスとBalb/cマウスで変化に差はなく、Th1、Th2優位であっても血中の変化は変わらないものと考えられた。また、炎症の初期、中期でも変わらないものと考えられた。
以上のことから、マウスの実質型角膜炎でもTh1優位の状態では局所の炎症が強く生じ、全身反応は抑えられている。Th2優位の状態に移行できれば局所の炎症を抑えられることが期待できるものと考えられる。ではどのようにすればTh2優位に移行できるかということについてはIL-10の局所投与が有効かと考えられるので以後の検討としたい。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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