2002 Fiscal Year Annual Research Report
横隔膜ヘルニアにおけるVEGFを用いた胎児治療の検討
Project/Area Number |
14571699
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
幸地 克憲 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (40312938)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 正訓 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80302561)
吉田 英生 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60210712)
大沼 直躬 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50125910)
|
Keywords | 横隔膜ヘルニア / 胎児治療 / VEGF |
Research Abstract |
【実験系】 1.横隔膜ヘルニアラット(CDHラット):妊娠(GA)9日のラットにNitrofen 100mg/1ml olive oilを経口投与しCDHラットを作製(CDH群)。コントロールとして、経口投与なし(C群)、olive oilのみ(O群) 2.実験系 A.GA15、17、19、21日目に、帝王切開にて胎仔を摘出。GA15日は、whole mauntにて、標本を作製。17、19、21日目の胎仔は、microscopyにて横隔膜ヘルニアの有無を確認後、胎仔肺を摘出し、CDHなし、CDHありで分類し、それぞれ、遺伝子検索、HE標本、凍結切片作製用の検体を作製した。同様に、C群、O群も標本を作製した。 B.GA19時に親ラットに麻酔をかけ、microsurgery下に胎仔気管を結紮し、Fetendoモデルを作製(Fet群)。同腹で、頚部切開のみを加え気管結紮を行わなかった群(Sham群)、全く手を加えなかった群(Cont群)を作製し、Ga21日目に、帝王切開で、胎仔を摘出した。胎仔肺を摘出し、Fet群、Sham群、Cont群で、それぞれ遺伝子検索、HE標本、凍結切片作製用の検体を作製した。 3.結果 A.HE標本上、CDHあり群で、C群、O群に比べ、肺低形成を認めた。現在、VEGE, Angiopoetinの遺伝子発現をreal time PCRで測定するため、primer, plasmidを作製し、その準備をしている。また、親ラットの肺組織を用い、VEGF免疫染色の条件を決定した。 B.Cont群、Sham群に比べ、Fet群では、肺重量・肺胞面積の優位な増加が認められ、Fet群が本実験に有効であることが証明された。現在、検体を用い、遺伝子発現、免疫染色の準備中である。
|