2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571713
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
難波 祐三郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00335605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光嶋 勲 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60101804)
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Keywords | 同種移植 / 免疫寛容 / サプレッサー細胞 |
Research Abstract |
本研究は免疫調節細胞をex vivoにて誘導し、従来使用されている免疫抑制剤を用いることなく免疫寛容状態を誘導・維持する方法を確立することにある。今回の研究においては臨床応用の第1段階としてまずマウスモデルにての開発を目的とする。このマウス臓器移植モデルはすべてマイクロサージャリーによってなされるため、顕微鏡下での超微少血管・神経吻合技術の獲得が必須である。この技術を習得するためにラットを用いた静脈移植術、下肢切断肢再接着、遊離鼠径皮弁移植などの吻合実験を継続し、技術的にはほぼ超微小血管・神経吻合手技は確立した。 次いでラットの継代繁殖を行って近交系ラットを作成した。このラットを用いて自家移植近い皮膚移植、四肢移植モデルを確立している。平成14年度の研究計画ではこのラット(マウス)にCTCA41g、Anti-CD154、Anti-cd45RBの免疫抑制剤を投与し免疫寛容を誘導した後、このレシピエントより得られたリンパ球をIn vitroにて培養する予定であった。 しかし、平成14年度は時間的人的制約のため研究は思うようはかどらず、基本的実験手技の確立のみに止まっている。 従って平成15年度は皮膚移植、四肢移植モデルに加え心移植モデル(double heart transfer)の確立に努め、加えて前年度に計画していた、免疫寛容を誘導した後のリンパ球の培養を行って、regulatory/suppressor cellのcell lineを確立し、その性質(phenotypeなど)を分析する予定である。
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