2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571739
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
植村 正憲 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00034215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園村 貴弘 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40347092)
山中 敦之 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80343367)
田畑 純 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20243248)
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Keywords | main olfactory nucleus / accessory olfactory nucleus / rat / taste / bed nucleus of the stria terminalis |
Research Abstract |
本研究は味覚の脳内神経線維投射を検索してきた。昨年度は主嗅球からの投射を中心に検索し、今年度は性行動等に関係が深いとされる副嗅球からの投射を中心に研究を進めた。350〜400gのラットの副嗅球(accessory olfactory nucleus)にWGA-HRPないしbiotinylated dextran amine(BDA)を、先端径40〜70μmのガラス電極で電気泳動注入して、その脳内投射を検討した。副嗅球に注入した時に見られた標識神経終末は、皮質では扁桃体内側核Me、後皮質扁桃核PCo、脳内核には分界条床核BST、副嗅索核BAOTであった。また標識神経細胞は、前嗅核内側部AONm、副嗅索核BAOT、対角帯DB、外側前視神経核LPO、背側縫線核DR、青斑核LCに見られた。 主嗅球注入時に投射線維がみられた部位にはほとんど投射は無かったが、標識細胞がみられた部位の共通部位は対角帯DB、背側縫線核DR、青斑核LCであった。ほとんどのデータが従来と同様の結果を示し、発表には至らなかったが、分界条床核へは、副嗅球から直接に、また主嗅球MOBから投射を受ける外側嗅索核NLOTからの、また味覚の回路から投射を受ける扁桃核部(特に扁桃体中心核および外側核背側部)からの、投射を受ける可能性を見出し、分界条床核が両感覚の共通の投射部位として見出され、今後の研究の基礎データを得ることができた。
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