2003 Fiscal Year Annual Research Report
新しいシェーグレン症候群モデルマウスにおける自己抗原の同定と臨床応用
Project/Area Number |
14571790
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大山 順子 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (70294957)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白砂 兼光 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30093420)
吉田 裕樹 佐賀大学, 医学部, 教授 (40260715)
中村 誠司 九州大学, 大学病院, 講師 (60189040)
|
Keywords | シェーグレン症候群 / 自己免疫疾患 / モデルマウス / 自己抗原 / サイトメガロウイルス |
Research Abstract |
われわれはSLE自然発症マウスNZM2328にマウスサイトメガロウイルスを感染させ、感染が終息してウイルスが検出されなくなった後にシェーグレン症候群(SS)の病理像に類似した唾液腺炎を発症する新しいSSのモデルマウスを確立し、本研究ではまずこのモデルマウスの唾液腺に浸潤するリンパ球が認識する自己抗原の同定を行っている。 SS様唾液腺炎を発症したマウス脾臓から採取したB細胞を用いて作製したB細胞ハイブリドーマの中で、マウス顎下腺の腺房細胞の細胞質内の抗原を認識する2クローンと導管上皮細胞の表面抗原を認識する1クローンの培養上清と、マウス顎下腺、耳下腺、舌下腺、その他の臓器から抽出した蛋白のウエスタンブロッティングとの反応では、腺房細胞の細胞質内の抗原を認識するクローンの1つの培養上清で唾液腺の50kDaの蛋白との反応が認められた。 SS様唾液腺炎を発症したマウスの血清とマウス唾液腺の蛋白との反応でも50kDaの蛋白が認められており、現在2次元電気泳動を用いてこの2つの方法で得られた50kDaの蛋白を展開して得られたスポットのアミノ酸配列の決定を行っている。アミノ酸配列の決定から蛋白の同定、リコンビナント蛋白の作製、この蛋白に対するSS患者血清の反応性についての検討を次年度行っていく予定である。
|