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2002 Fiscal Year Annual Research Report

生体安全性向上を目指すHEMAフリー歯質接着システムの開発

Research Project

Project/Area Number 14571815
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

伊東 学  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (10335680)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 靖弘  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90281162)
新谷 英章  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80034239)
Keywords接着 / セルフエッチング / プライマー / モノマー / グラスアイオノマー / ポリマー / 象牙質 / TEM
Research Abstract

HEMAはアレルギーなどの問題が指摘されているにもかかわらずプライマーの主成分として用いられるのは,(1)酸処理により脱灰された象牙質へのレジン成分浸透を促進する,(2)プライマー中に含有されるメタクリレート系のレジン成分と水との相溶性を高める,という2つの大きな機能を有するためである。故に本研究ではこれらの2点を考慮し実験を進める必要がある。まず(1)より,HEMAフリー接着システムには,エッチングとプライミング,ボンディングが独立した従来のタイプではなく,エッチング後に水洗を行わないセルフエッチングシステムやグラスアイオノマー系セメントであること,かつ,ハイブリッド層は樹脂の浸透を妨げない程度の厚さである方が望ましいと考えられる。そこで本年度は,各種接着性モノマーやポリマーを含有した3種類市販セルフエッチングシステムUnifil Bond (UB,ジーシー), Clearfil Linerbond II (CLII,クラレ), Clearfil Mega Bond (CMB,クラレ)と3種類の市販レジンモディファイドグラスアイオノマーセメントFujiBond LC (FBLC,ジーシー), Photac (PT, ESPE), Vitrebond (VB,3M)について象牙質接着性を形態学的に評価した。その結果, UB, CLII, CMB, FBLC, PTは,いずれも象牙質との接着界面で厚さ0.5〜1μmの非常に薄いハイブリッド層が形成されていることが,また, VBはハイブリッド層を形成せず象牙質と接着することがTEM観察より明らかとなり,適切な機能性モノマーやポリマーを選択することによりHEMAフリー接着システム開発が可能であることが示唆された。次年度は,接着界面の様相を詳細に観察するとともに,モノマーやポリマーの相溶性を中心に検討する予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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