2002 Fiscal Year Annual Research Report
デュアルキュアー型裏層用リン酸カルシウムセメントの開発
Project/Area Number |
14571823
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
平山 聡司 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (70189869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 憲廣 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (90301556)
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Keywords | デュアルキュアー / 裏層材 / 燐酸カルシウムセメント / 生体材料 |
Research Abstract |
1.リン酸カルシウムセメント(CPC)の作製:Chowらの方法に準じて焼成した第四リン酸カルシウム(TTCP)と第二リン酸カルシウム無水和物(DCPA)を粉砕(平均粒径はそれぞれ20μmおよび1μm)し、等モル量混和してCPCを作製し、本実験に供した。 2.CPCと各種コンポジットレジンシステムの接着強さについての検討:CPCをデュアルキュアータイプにする場合、どのようなレジンモノマーがCPCと接着しやすいのかを検討する目的で、CPCと各種コンポジットレジン接着システムの剪断接着強さを測定した。接着システムはリン酸エステル系モノマーを有するLiner Bond IIΣ(LB)、カルボン酸系モノマーを有するUnifile Bond(UB)および1液性接着システムであるAQ Bond(AQ)を用いた。24時間後の剪断引張り強さは、LB:15.6±1.6MPa、UF:10.6±1.0MPa, AQ:6.8±2.9MPaを示し、LBがUFおよびAQよりも有意に高い接着強さを示した。接着面の破断形態は全てがCPCの凝集破壊であった。この結果から、CPCに含有させるレジンモノマーとしては、リン酸エステル系モノマーが有効であることが示唆された。 3.デュアルキュアー用レジンモノマーの作製:CPCの硬化反応に光硬化機序を付与するために、光増感剤カンファーキノンに変えて水溶性光増感剤であるQTXを用いる事を試みた。すなわち、QTXと第3級アミン(DMAEMA)、水溶性モノマー(HEMA)およびリン酸エステル系モノマーの重合試適濃度を現在検討中である。 4.今後の研究の展開として、デュアルキュアー溶液でCPCを硬化させた場合の理工学的物性の検討と歯質およびコンポジットレジンとの接着強さについて検討していく計画である。
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