2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571868
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
尾口 仁志 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (40169256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森戸 光彦 鶴見大学, 歯学部, 教授 (30089429)
大島 朋子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50233101)
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Keywords | In vitro / ヒト歯肉細胞 / TEM / SEM |
Research Abstract |
平成14年度はヒト歯肉細胞HG-15細胞を用いて下記の実験を行った. 【材料と方法】材料としては,コントロールとして,(1)培養用プラスティックディッシュ(ファルコン:F),(2)チタン合金(Ti-6Al-4V : CT),(3)鏡面研摩チタン合金(MRT)を用いた.HG-15細胞,6×10^6個を各資料に播種し,観察期間としては30分,1時間,2時間,24時間,1週とした.各資料は2.5%クルタールアルデヒドにて2時間固定後,通例に従い資料を作成し,走査型電子顕微鏡(SEM)および透過型電子顕微鏡(TEM)にて観察を行った. 【結果および考察】SEM所見:培養30分では,資料において細胞はFilopodian, Lamellipodiaを示し細胞の接着が見られたがMRTにおいて最も細胞形態の変化が認められた.培養2時間後では,細胞はさらに上皮特有の多角形を示し形態変化の割合はCTよりもFおよびMRTに多く見られた.培養24時間では,各資料全てが多角形の上皮細胞により表面全体が被われ,差が認められなかった.TEM所見:培養後24時間では,F, MRT, CTでは,細胞と資料との間に約25nmの二重構造が観察されたが明らかな細胞外基質は認められなかった.培養1週後の所見ではCTにおいて細胞外基質の存在を示すと考えられるamorphousな像が観察された.また,MRTでは,境界は細胞のみで二重構造は観察されず,資料面に細胞外基質を示すと考えられる構造物が認められた.今回の実験からヘミデスモゾームは観察されなかったが,ヒト歯肉上皮細胞を用いたin vitroの結果から,MRTが最も適した材料ではないかと考察している.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Oguchi, Y.Karube, K.Nakagawa: "Response of HGE-15 cells from human gingiva to titanium"鶴見歯学. 28(2). 181-187 (2002)
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[Publications] A.Watazu, H.Oguchi: "Implantation of hydroxyapatite onto titanium for hydroxyapatite/titanium composites"Asian Bioceramics Symposium. 1. 24-27 (2002)