2002 Fiscal Year Annual Research Report
星状神経節への神経ブロックと光線療法が遠隔部位である脳神経活動に及ぼす影響
Project/Area Number |
14571903
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
横山 幸三 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助教授 (80191518)
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Keywords | 脳波 / 星状神経節 / 直線偏光近赤外線 / 神経ブロック / SEF90 / SMF / スペクトル解析 |
Research Abstract |
本年度の研究実績 星状神経節への神経ブロック(SGB)および直線偏光近赤外線照射(SGR)を行い、脳波をフーリエ変換し、power spectral analysisによりその影響を検討した。 1.SGB群 (1)90%spectral edge frequency (SEF90)およびspectral median frequency(SMF)の変動 SEF90およびSMFともにその値が上昇する傾向を認めた。 (2)各周波数帯脳波の相対的パワーの変動 θ波、α波やβ波の割合が増加し、δ波は減少する傾向を認めた。 2.182J/cm2放射束でのSGR群 (1)SEF90およびSMFの変動 SEF90およびSMFともにその値が上昇する傾向を認めた。 (2)各周波数帯脳波の相対的パワーの変動 θ波、α波やβ波の割合が増加し、δ波は減少する傾向を認めた。 3.364J/cm2放射束でのSGR群 (1)SEF90およびSMFの変動 SEF90およびSMFともにその値が最初上昇し、その後下降する傾向を認めた。 (2)各周波数帯脳波の相対的パワーの変動 SGRから15分間はθ波、α波およびβ波が増加したが、その後はδ波の方が増加する傾向を認めた。 以上より、SGB群と182J/cm2放射束でのSGR群は脳の覚醒現象を観察できたが、364J/cm2放射束でのSGR群では脳の覚醒現象の後に睡眠のようなδ波優位の状態が起きる2相性の変化を起こすことが示唆された。
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