2004 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平苔癬の病因解明のための基礎的研究-PIXE法による汚染元素を中心とした病変粘膜微裏元素分析-
Project/Area Number |
14571908
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
杉山 芳樹 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00162909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
世良 耕一郎 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00230855)
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Keywords | 扁平苔癬 / 口腔粘膜 / 微量元素 / 粒子励起X線分光法 |
Research Abstract |
扁平苔癬患者粘膜と対照である健常者口腔粘膜の分析を行った。本来生体に不要な非必須元素(汚染元素)については、両者からアルミニウム、チタン、ガリウム、ストロンチウム、ジルコニウム、ニオブ、銀、スズ、金、水銀、鉛の11種類を検出した。これらの汚染元素のうち、アルミニウムと鉛は健常群、扁平苔癬群共に100%の検出率であった。この元素を組織濃度でみると、アルミニウムは対照群で71.5μg/gで、扁平苔癬群は66.3μg/gであった。また、鉛は対照群5.6μg/gで、扁平苔癬群6.14±5.53μg/gであった。 さらに、100例の健常口腔粘膜についての微量元素分析を行い、ナトリウム、珪素、亜鉛、パラジウムなどの25種類の必須元素と14種類の汚染元素の口腔粘膜含有元素の標準値表を作成した。このうち汚染元素で、検出率の高かったアルミニウムと鉛についも、性別、年齢別の口腔粘膜含有量分布を報告した。 また、結果の一部は第12回日本口腔粘膜学会、16th International Conference on Oral and Maxillofacial Surgeryで発表した。さらに2005年9月に開催される17th International Conference on Oral and Maxillofacial Surgeryでも発表予定である。
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Research Products
(4 results)