2002 Fiscal Year Annual Research Report
癌抑制遺子産物Doc-1による口腔白板症の癌化の予測に関する検討
Project/Area Number |
14571914
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山内 智博 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (60328276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 敬 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00276982)
柴原 孝彦 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (50178919)
片倉 朗 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10233743)
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Keywords | 口腔癌 / 前癌病変 / 白板症 / Doc-1 |
Research Abstract |
本年度はヒト白板症を用いて、Doc-1タンパク質の発現状態について異型上皮を中心に検討した。 1.Western blottinng 採取した組織をRIPI buffer中で粉砕し、遠心分離する。上清をポリアミドゲルを用い、SDS-PAGEを行う。ゲル上のタンパク質をPVDF膜に転写し、アルカリフォスファターゼ検出法により、Doc-1タンパク質の有無を・減弱の確認を行う。コントロールには抗アクチン抗体を用いた。 2.免疫組織化学染色 採取した組織を凍結切片として、切片を間接蛍光抗体法に準じて、一次抗体として抗マウスDoc-1ポリクロナール抗体を反応させFITCを用いた標識二次抗体で一次抗体を検出した。 3.結果の検討 ヒト白板症(異型上皮)でのDoc-1タンパク質の発現状態について、検討したところ以下の結果を得た。 (1)経過観察中に癌化した症例では、実験1,2の結果とも陽性であった。 (2)経過観察中に病変に変化がなかった症例は、実験2のみ陽性であった。 (3)経過観察中に病変内で癌化まで行かず異形成が進んだ症例は、実験1,2の結果での傾向性は見られなかった。 この結果から、白板症においてDoc-1タンパク質の発現状態は予後の予測に有用性があることが示唆された。しかし、その指標となる基準は今年度の結果のみでは言及できず、次年度に症例を増やし検討する。
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