2003 Fiscal Year Annual Research Report
歯の移動時の骨リモデリングに関する歯根膜由来の因子の固定と機能解析
Project/Area Number |
14571952
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大庭 康雄 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40294706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 知子 徳島大学, 医学部, 助手 (10274242)
三木 善樹 徳島大学, 医学部, 助手 (50294707)
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Keywords | 関節リウマチ / 樹状細胞 / II型コラーゲン / 破骨細胞 / MRL / 1prマウス / RANKL / 骨破壊 |
Research Abstract |
メカニカルストレスに応答した歯根膜由来の因子を解析するために以下の実験を進めている。 1)歯根膜細胞へのメカニカルストレス負荷実験の確立 メカニカルストレス負荷実験として、単層培養した歯根膜細胞に力学的負荷をかける実験系が従来から知られているが、今回われわれは3次元培養した歯根膜細胞に負荷をかける実験系を確立した。ヒト歯根膜から採取した歯根膜細胞をコラーゲンゲル中にて3次元培養し、荷重をゲルにかけ圧縮力の負荷を行った。圧縮力に歯根膜細胞が応答していることを確認するために、メカニカルストレスに応答する発現マーカーとしてCOX-2の発現を調べたところ、COX-2の発現が圧縮力に応答して経時的に上昇することが確認された。 2)圧縮力に応答した分子の発現解析 歯根膜細胞に特異的に発現するペリオスチンについて検討を行った結果、ペリオスチンのmRNAの発現は、圧縮力に応答して経時的に増加していた。3次元培養の実験系において、歯根膜細胞が圧縮力に応答していることが確認できたことから、圧縮力を負荷した細胞と負荷しない細胞の間で、マイクロアレイにて遺伝子発現の違いを現在検討中である。
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[Publications] Oba Y, Chung HY, Choi SJ, Roodman GD.: "Eosinophil chemotactic factor-L(ECF-L) : a novel osteoclast stimulating factor"J Bone Miner Res. 18(7). 1332-1341 (2003)