2003 Fiscal Year Annual Research Report
TNF-αの新しい転写因子LITAFが歯周病病態に果たす役割
Project/Area Number |
14571982
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
明貝 文夫 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50263588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 英雄 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70222718)
西村 英紀 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80208222)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50226768)
河野 隆幸 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80284074)
前田 博史 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00274001)
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Keywords | LITAF / プロモーター / ウエスタンブロット |
Research Abstract |
抗LITAFモノクロナール抗体を用いてTHP-1細胞を免疫染色した結果,LPS-induced TNF-α factor(LITAF)は刺激のない状態では細胞質に存在するが,LPS刺激すると核内で豊富になることが判明した。ウエスタンブロット解析によって,THP-1の細胞質内と核内のそれぞれおけるLITAFタンパクの動態を示すことができた。すなわち,LPSで2時間刺激すると核内LITAFの量が上昇するが,その後24時間まではもとのレベルに戻った。他方,細胞質内LITAF量はLPSで刺激しても有意な変化は見られなかった。これらの結果から,LITAFタンパクはLPS刺激によって細胞質内から核内へと輸送されることが示唆された。LITAFタンパクは核移行シグナルを有さないので,他のDNA結合タンパクがその輸送に必要なのかも知れない。 ヒトゲノムライブラリからLITAFプロモーターの1.2kbをクローニング・シークエンスした。これについて詳細なレポータープラスミドを構築し,これをヒトT細胞株に導入してプロモーターアッセイを行った。プロモーター活性は-76から-43の領域で最大を示し,ここには既知のコンセンサスシークエンスが存在しなかった。LITAFの転写にはこの未知のシークエンスが重要な役割を果たすことが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shiomi N, Myokai F, Oyama M, Takashiba S, Amar S, Murayama Y: "Regulation of LITAF transcription in monocytes"J Dent Res. 81・Special Issue A. A119-A119 (2002)
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[Publications] 小柳津功介, 高柴正悟, 峯柴淳二, 塩見信行, 明貝文夫, 新井英雄, 西村英紀, 村山洋二: "ヒト単球における誘導転写因子NF-κB活性化の制御"日本歯周病学会誌. 44・特別号. 101-101 (2002)
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[Publications] Shiomi N, Myokai F, Oyama M, Murayama Y, Amar S, Nishimura F, Takashiba S: "Characterization of LITAF Detected as a Novel TNF-α Transcription Factor."Abstracts Papers for JADR in 50^<th> Annual Meeting. Abstracts Papers. 144-144 (2002)