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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ストレスが付着上皮における歯周病の発症および進行に及ぼす影響の解析

Research Project

Project/Area Number 14571984
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

後藤 康治  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (00170473)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山座 孝義  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (80304814)
赤峰 昭文  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
Keywords付着上皮 / サブスタンスP / 好中球 / ストレス / 歯周疾患 / ラット
Research Abstract

歯周疾患の初発部位と考えられている歯肉付着上皮部には、神経ペプチドの一種であるサブスタンスP(SP)を含有する知覚神経末端が密に分布している。このSPは、ストレスと関連があることが報告されている。本年度の研究では、知覚神経末端から軸索反射などにより逆向性に放出されるSPが、付着上皮部における歯周疾患の発症と進行にどのように関与しているのかについて、ラットを用いて、SPを歯肉頂部への滴下および外頚静脈内への注入の2通りの方法で投与し、炎症初期に付着上皮部で外的因子防御機構として作用する好中球に着目して解析を行った。
ラットを深麻酔後、歯肉頂部への投与法では、生理食塩水で10^<-3>M、10^<-4>M、10^<-5>M、10^<-6>Mの濃度となるように希釈したSPを、歯肉頂部に置いた綿糸ヘマイクロピペットを用いて5分ごとに滴下し続けた。また、外頚静脈からの投与法では、生理食塩水で0.1、0.5、1、10、100μg/kgとなるように希釈したSPを1回で投与した。どちらの場合も投与開始5、15、30、60分後にパラフォルムアルデヒドで灌流固定を行い、DAB反応により好中球内のアズール顆粒に含まれているペルオキシダーゼを可視化し、付着上皮直下の結合組織から付着上皮部にかけての好中球の動態を経時的に分析した。
その結果、SPの投与により、付着上皮内の好中球数が投与5分後から増加しはじめ15から30分後にその数がピークに達し、60分後では数が減少していた。また、歯肉頂部から連続して投与した場合においても、好中球の数は増加後減少に転じていた。
よって、今回の研究結果から、投与されたSPの作用により、付着上皮下の結合組織から付着上皮内への好中球の遊走が亢進された可能性が観察され、知覚神経から放出されるSPが、歯周病の発症と進行に関与している可能性が示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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