2004 Fiscal Year Annual Research Report
金属の特性を活用する新反応の開発、生物活性化合物合成への応用
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14572002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柳田 玲子 京都大学, 薬学研究科, 講師 (80239821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 佳司 京都大学, 薬学研究科, 教授 (20227060)
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Keywords | インジウム / ヨードイナミド / オキシインドール / アミドカルボニル / ラジカル環化 / チロシンキナーゼ阻害活性 / プロテアソーム阻害活性 / 立体選択的 |
Research Abstract |
3-アルキリデンオキシインドール類は合成的にも生物学的にも良く知られている化合物である。例えば(E)-アルキリデンオキシインドール類はプロテアソーム阻害剤であるTMC-95Aの重要な合成中間体であり、また(E)-や(Z)-アルキリデンオキシインドール類にはチロシンキナーゼ阻害活性、細胞周期抑制活性、抗リウマチ活性など多くの生物活性を有する化合物が含まれている。さらに二置換アルキリデンオキシインドール類は乳ガン治療薬タモキシフェンの類縁体と見なせ、生物活性が期待される化合物である。このように重要な化合物であるにもかかわらず、(E)-,(Z)-,二置換アルキリデンオキシインドール類の立体選択的合成法に関してはいまだ良い方法が確立されていないのが現状である。そこで当研究室でこれまでに得られたインジウムによるラジカル環化反応に関する情報を基礎にして、インジウムカチオンのアミドカルボニル酸素に対する分子内配位結合を利用した立体選択的(E)-,(Z)-,二置換アルキリデンオキシインドール類の合成法の確立を計画した。 種々検討した結果、環境調和型一電子還元剤である金属インジウムを用いることによりはじめて立体選択的に(E)-,(Z)-,および二置換アルキリデンオキシインドール類の合成を達成することができた。ここで得られた研究成果は3-アルキリデンオキシインドール類のチロシンキナーゼ阻害活性をはじめとする幾つかの生物活性研究に対する簡便かつ立体選択的な化合物供給手法を提供することを可能とした。
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Research Products
(5 results)