2002 Fiscal Year Annual Research Report
不斉連続的反応を基盤とするインドール系生物活性天然物とその関連化合物の合成研究
Project/Area Number |
14572018
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川崎 知己 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (70161304)
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Keywords | ピロロ[2,3-b]インドール / 不斉クライゼン転位 / オレフィン化 / プソイドフリナミノール / 2-アリルオキシインドリン-3-オン / フィゾスチグミン / 光学活性イリド / 光学活性アリルアルコール |
Research Abstract |
申請者が開発した不斉四級炭素の立体選択的構築連続反応を用い生物活性ピロロ[2,3-b]インドールアルカロイド、プソイドフリナミノール、アルデミンやアマウロミンの合成及びフィゾスチグミン誘導体の合成を検討している。また、この連続反応を第三級アルコールの立体選択的構築法に展開し、これを用い3a-ヒドロキシ体であるピロロ[2,3-b]インドールアルカロイドであるフルスタミノールなどの合成も検討している。 1.光学活性第2級アリルアルコールから誘導される2-アリルオキシインドリン-3-オンのオレフィン化、異性化、クライゼン転位の連続反応により得られる光学活性オキシインドールの還元的環化反応により天然型光学活性プソイドフリナミノールの全合成を完成した。 2.光学活性イリドによる2-アリルオキシインドリン-3-オンのオレフイン化、異性化、不斉クライゼン転位は様々な置換様式の光学活性オキシインドールを収率よく与えることがわかった。このオキシインドールから非天然型プソイドフリナミノールの全合成に成功した。 3.上記と同様の方法により3a位がメチル基の代わりにやや嵩高いアリル基をもつフィゾスチグミン誘導体の合成を達成した。 4.2-アリルオキシインドリン-3-オンを塩基DBUと反応させると3-ヒドロキシオキシインドールの合成法を確立し、天然物ドナキシリジンを合成した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Kawasaki, A.Ogawa, Y.Takashima, M.Sakamoto: "Enantioselective Total Synthesis of (-)-Pseudophrynaminol through Tandem Olefination, Isomerization and Asymmetric Claisen Rearrangement"Tetrahedron Lett.,. 44. 1591-1593 (2003)