2002 Fiscal Year Annual Research Report
医学教育でのコミュニケーション教育から医療面接教育までの教育における順次性の検討
Project/Area Number |
14572138
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
福島 統 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60173332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 英司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30153753)
石橋 由朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00246373)
中田 哲也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50211420)
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Keywords | コミュニケーション / 医療面接 / チームワーキング / 早期臨床体験 / 行動科学 |
Research Abstract |
1. 全国医学部でのコミュニケーション教育カリキュラムの調査:全国医学部長・病院長会議が隔年に発行してる「医学教育カリキュラムの現状」からコミュニケーション関連教育科目とその実施時期、科目間の連携などを調査したが、各医学部での教育内容の把握には至らなかった。数校のオンサイト・インタービューによる調査から、教育内容とその順次性の調査のためには、詳細なアンケート調査と各医学部のシラバスを収集する必要があると判断し、アンケート調査を実施した。現在、アンケートを集計し、集めたシラバスから教育内容を抽出している段階である。低学年でのコミュニケーション教育が多くの大学で実施され、平成15年度からは全医学部でコミュニケーションを教育目標の一つにしている早期臨床体験が実施されることが判明している。今後、1年生から臨床実習前の医療面接教育へのステップバイステップの教育の実態を明らかにしていく。 2. 臨床実習開始前の共用試験OSCEの普及に伴って、医療面接教育が実施されつつある。しかしながら、その実習内容は大学によって大きく異なっており、数回の講義しかないところもあれば、ロール・プレイを多用した充実したプログラムを持つところもある。全国医学部にOSCEにどのようなタイプの医療面接ステーションを設けているかを調査している。試験で求めている能力と、それ以前のカリキュラムでの教育内容との整合性を今後、検討する。 3. 行動科学の教育:この分野がコミュニケーション教育と関連が深いことが判明したので、平成15年度に全国調査を行う。 4. 海外でのコミュニケーション教育についての調査は平成14年度ではほとんど進んでいないので、このテーマは平成15年度に行いたい。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 福島 統: "臨床実習開始前の学生評価のための共用試験システム-CBTとOSCE-"医学教育. 33・2. 83-87 (2002)
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[Publications] 古谷伸之, 川村哲也, 福島 統: "OSCE(客観的臨床能力試験)バイタルサインステーションでの脈拍・血圧測定の評価法に関する検討"医学教育. 33・4. 215-223 (2002)
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[Publications] 福島 統: "フォーカス・大学の見どころ:東京慈恵会医科大学OSCEセンター"大学時報. 288. 142-143 (2003)
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[Publications] 福島 統: "学問とは"医学教育. 33・2. 96-97 (2002)
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[Publications] 福島 統: "テストについて"医学教育. 33・6. 456-457 (2002)