2004 Fiscal Year Annual Research Report
血液透析患者のH.pylori除菌に関する遺伝薬理学的治療設計
Project/Area Number |
14572159
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
櫻井 眞治 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (90336222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 宏一 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (00296972)
石崎 高志 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (50158747)
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Keywords | Helicobacter pylori / 慢性腎不全 / プロトンポンプ阻害薬 / チトクロムP450 / 大腸癌 / 遺伝子多型 / プロトンポンプ阻害薬 |
Research Abstract |
CYP2C19の遺伝子多型解析とPPIの薬物動態、薬効解析 1)ガストリン分画測定法の確立 HPLCとラジオイムノアッセイ法を組み合わせて、血漿中のプロガストリン、アミド化ガストリン、グリシン付加ガストリンの3種類の分子型をそれぞれ測定するための、標準品を使ったHPLCによる分離(分取)条件を検討した。標準品は、アミド化ガストリンとグリシン付加ガストリンを用いた。分離条件を、移動相0.1%リン酸トリエチルアミン:アセトニトリル=68:32、流速1.0ml/min、分離カラムcapcell pak C18MG(46X250mm, SHISEIDO)、測定波長210nmにセットした時最適な分離条件(保持時間、アミド化ガストリン:27.45min、グリシン付加ガストリン:22.26min)を得た。今後、プロガストリンを分子サイズの違い(プロガストリン:101アミノ酸、アミド化ガストリン及びグリシン付加ガストリン:17アミノ酸)により分離する予定である。一方、抗ガストリン抗を作成し(矢内原研究所)、分取した各ガストリン分画のRIAによる定量法を確立する予定である。 2)腎透析患者の胃内pHモニタリング 経鼻的なpH電極の被研者に対する負担が大きく、本研究に対する患者エントリーが無かった。そこで内視鏡下にカプセルを胃内にまたは食道内に留置するタイプのpHモニタリング法への変更を検討中である。本法なら侵襲性が少なく患者エントリーが増えてくると考えている。
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