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2005 Fiscal Year Annual Research Report

院内感染防御のためのESBLs産生菌の分子疫学解析

Research Project

Project/Area Number 14572187
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

五味 邦英  昭和大学, 医学部, 教授 (60053980)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福地 邦彦  昭和大学, 医学部, 助教授 (70181287)
高木 康  昭和大学, 医学部, 教授 (30138490)
陳 戈林  昭和大学, 医学部, 助手 (60266111)
KeywordsESBLs / メタロβラクタマーゼ / 薬剤耐性緑膿菌 / IMP / VIM / パルスフィールド電気泳動
Research Abstract

本研究では、拡張基質型βラクタマーゼ(ESBL)およびメタロβラクタマーゼによる第3世代セフェム系抗菌薬に耐性のグラム陰性桿菌の分子疫学解析を継続してきた。本年度は、薬剤耐性緑膿菌の分離状況およびその耐性化機構の解析を行った。本院における1993年9月〜12月の検討では、全緑膿菌に占める多剤耐生緑膿菌は0.8%であったが、今回解析を行った期間の2003年10月〜2004年10月では、1000株中18株(1.8%)と増加傾向であった。期間中に検出された18株と、2005年1月から4月に検出された6株の計24株でのゲノム型および耐性遺伝子解析を行った。ゲノム型解析は、SpeI消化後のパルスフィールド電気泳動パターンで行ったところ、24株中12株が同一であり、同一起源であることが示された。耐性機構の解析には、メタロ-β-ラクタマーゼ産生を確認する目的でメルカプトプロピオン酸抑制試験を行ったところ、20株でメタロ-β-ラクタマーゼ産生が認められた。この20株について、IMP型β-ラクタマーゼ遺伝子とVIM型β-ラクタマーゼ遺伝子のPCRを行いIMP型β-ラクタマーゼ遺伝子は全株に確認されたが、VIM遺伝子は検出されなかった。さらにIMP型β-ラクタマーゼ遺伝子のPCR増幅産物の塩基配列解析を行い、20株中2株で、日本国内で主に検出されているIMP-1が、残り18株ではIMP-10が認められた。同一ゲノム型を示した12株中に限定すると、1株がIMP-1で、残りの11株がIMP-10であり、同一ゲノム型の株に異なる2種のIMP遺伝子が検出された。このことから、同一ゲノム株の緑膿菌が長期にわたり院内に定着し、それらが独立して耐性遺伝子を獲得している現象が明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 多剤耐性Enterobacter cloacaeによる院内交差感染の分子疫学解析2005

    • Author(s)
      菊池雷太, 野村憲弘, 板谷一宏, 福地邦彦, 五味邦英
    • Journal Title

      環境感染 20

      Pages: 159-163

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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