2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572207
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80239392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 麻衣 千葉大学, 看護学部, 助手 (20344971)
武藤 紀子 千葉大学, 看護学部, 助手 (60334182)
牛尾 裕子 千葉大学, 看護学部, 講師 (00275322)
山田 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (50292686)
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Keywords | 在宅ケア / ケアサービスの質 / 地域単位 / 評価指標 / 評価方法 / 地域看護活動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域において提供される個々のケアサービスを、地域を単位としたケアシステムの観点から質的に評価し、かつその発展を方向づける評価指標ならびに評価方法を明らかにすることである。本年度は、地域ケアサービスの質にかかわるケア従事者同士の連携に焦点をあて、評価指標となりうる要素の抽出・検討のため、以下の3つの調査を行った。 [調査1]介護支援専門員・居宅介護支援事業者と行政保健師との連携 過去2年間に介護支援専門員・居宅介護支援事業者から行政保健師に連携の依頼があり、実際に保健師が対応した事例を調査し、連携の実態を調べた。その結果、行政保健師との連携を必要とする12の問題状況を明らかにした。 [調査2]関係機関・職種との連携に関する基幹型在宅介護支援センターに属する看護職の役割 看護職への面接聴取を行った結果、基幹型在宅介護支援センターに属する看護職は、地域型在宅介護支援センターや介護支援専門員等、関係機関・職種との連携に関して、住民の生活の継続性を重視すること、各々の関係機関・職種のケアサービスの質向上に責任をもつこと、地域ケア会議を有効に活用することが重要であることが明らかになった。 [調査3]文献事例報告からみた地域ケアサービスの質の評価にかかわる連携の実態 平成7〜15年に報告のあった在宅療養支援の事例報告の中で、行政保健師の関与の実態を調べた。その結果、療養者、家族、関係スタッフそれぞれに対する、ケア従事者同士の連携の成果を示す資料が得られた。 [総括]昨年度及び本年度の調査結果を総括し、地域ケアサービスの質的評価にかかわる指標を抽出して整理を行った。それより作成したモデルは、問題状況、対応、成果の3局面から成り、包含する指標を用いたならば、地域ケアサービスの質を保障し向上させる活動の必要性が明らかになると考えられた。指標の有用性の検証は今後の課題である。
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Research Products
(1 results)