2002 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者看護アセスメントおよび評価の実践用モデル開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
14572209
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐伯 和子 金沢大学, 医学部, 教授 (20264541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 昌美 金沢大学, 医学部, 助手 (10293292)
織田 初江 金沢大学, 医学部, 講師 (10303281)
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Keywords | 地域看護 / 地域アセスメント / 看護診断 / 保健師 / 健康課題 / 健康指標 / デルファイ法 |
Research Abstract |
目的 地域高齢者看護の領域において,看護アセスメントの項目を特定し,その主な関連要因と指標を特定し,地域高齢者看護のアセスメントおよび評価のツールを開発することである. 方法 文献検討を行い,看護診断,地域看護アセスメント,看護介入分類,看護成果分類に関する文献を収集し,高齢者の保健福祉活動のための地域看護アセスメントガイド案を作成した.第1回目のデルファイ法による郵送調査を行い,健康課題の重要性と妥当性について聞いた.調査対象は地域で実践に従事している経験年数10年以上の保健師386名で,うち291名の有効回答があった.その後,研究者および教育者によるフォーカスグループインタビュー(エキスパート審査)を行った.その結果をもとに2回目の調査を実施中である. 結果 1.高齢者保健福祉活動のための地域看護アセスメントガイドの作成 ガイドの要件を、公衆衛生看護に携わる保健師にわかりやすい表現であること、系統的に地域の高齢者の課題を捉えられるようにすること、具体的な指標で活用しやすいこと、等とした。健康課題を生物身体的領域、心理的領域、社会的領域、行動的領域、スピリチュアル(霊的)領域の5領域に分け、大項目,中項目のラベルを看護実践国際分類(ICNP)の定義を中心に使用した。 2.健康課題の重要性と妥当性について 調査の結果,24の大項目のうち,重要性が高くないと判断されたのは2項目であった.60の中項目のうち重要性が高くないと判断された項目は4項目であった. エキスパート審査では,アセスメントガイド作成の意義は支持された。実用性の観点から活用方法の記載,健康課題と健康指標,関連要因の関係をわかりやすくすることが今後の課題として指摘された.
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