2002 Fiscal Year Annual Research Report
臨床における中堅ナースの看護診断能力の構造とその要因
Project/Area Number |
14572217
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
野島 良子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30100655)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 小百合 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80324573)
澤井 信江 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30303788)
|
Keywords | 看護診断能力 / 中堅ナース / 発話思考法 |
Research Abstract |
【研究目的】臨床看護領域で働く中堅ナースの看護診断能力の開発を促進するための方法を考案するうえで裏づけとなる基礎的データを得るために、中堅ナースの看護診断に関連した認識過程をLine-Of-Reasoningから捉えてその構造と関連因子を明らかにする。 【研究方法】情報処理理論に基づいた発話思考法(Think Aloud)を用いた。 【被験者】総合病院で看護の実務についているナースのうち、研究目的に賛同し、協力を承諾した実務経験5年目(女性9名)、7年目から11年目(女性9名)の者,合計18名を、被験者の勤務する施設(滋賀医科大学医学部附属病院と徳島大学医学部附属病院)の看護部門の責任者を通して抽出した。 【手順】平成14年12月4日から平成15年3月4日の間に、滋賀医科大学看護学科内の面接室または被験者の勤務する施設の近くに静かな個室を確保し、1)研究代表者が先行研究(平成8年度〜10年度文部省科学研究補助金:課題番号8672679)において開発した既に妥当性の検証されている3つの尺度事例を実験課題として与え、続いて、2)本研究のために開発した2つの要素命題を連想刺激語として与え、Think Aloudを実施した。発話内容は被験者の承諾を得て全て録音したうえで逐語的に転記した。 【結果】現在、録音した発話内容を逐語録に転記し、Narayan & Corcoran-Perryのプロトコル分析枠組みを用いて、各被験者別にLine-Of-Reasoningの構成要素(Triggering cues, Domain concept, Intermediate conclusion、Intermediate action, Conclusion, & Argument)を抽出中である。
|