2004 Fiscal Year Annual Research Report
壮年前期の高脂血症予防のための自己効力感の測定用具と促進プログラムの開発
Project/Area Number |
14572232
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60295368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 和子 金沢大学, 医学部, 教授 (20264541)
藺牟田 洋美 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (60250916)
森 満 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50175634)
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Keywords | 自己効力感 / 高脂血症予防 / 壮年前期 / 尺度開発 / 介入プログラム |
Research Abstract |
平成16年度は、平成15年度に作成した「高脂血症予防のための保健行動に対する自己効力感尺度」原案を含む質問紙調査の実施および高脂血症予防のための保健行動に対する介入プログラムを作成した。 1.質問紙調査とデータ分析 北海道A市と石川県B市の30〜49歳の市役所職員で健康診査の受診者2279名に、健診結果の配布と合わせて質問紙を配布し、回収は郵送で行った。調査期間は2004年8月〜2005年1月であった。回収は708名(回収率31.1%)で、そのうち有効回答の得られた594名(有効回答率83.9%)を分析対象とした。因子分析の結果、3因子22項目からなる「高脂血症予防のための保健行動に対する自己効力感尺度」(累積寄与率48.16%)を抽出した。 2.介入プログラム 壮年前期(30・40歳代)の高脂血症で要指導および要医療と判定された者を対象とした、小集団アプローチと個別健康教育を組み合わせた、高脂血症予防のための保健行動に対する介入プログラムを作成した。介入プログラムの目的は(1)高脂血症予防のための保健行動への動機づけ、(2)高脂血症予防のための保健行動の具体的なスキルの理解、(3)高脂血症予防のための保健行動に対する自己効力感の向上、(4)高脂血症予防のための保健行動の実践の4つとした。介入プログラムの内容には、セルフモニタリング、ピア・ラーニング、スモールステップ法を組み入れた。また、高脂血症予防のための保健行動は、日本動脈硬化学会より2002年に出された版動脈硬化性疾患診療ガイドラインおよび自己効力感尺度の開発過程で明らかとなった保健行動を参考に、食事・運動・適性体重の維持・禁煙・ストレスマネージメント・自己管理行動とした。
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