2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572243
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
坂下 玲子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40221999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐村 智子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (50305695)
内布 敦子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (20232861)
加治 秀介 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (90224401)
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Keywords | 看護教育 / 形態機能学 / 模擬授業 / アクションリサーチ |
Research Abstract |
本研究では、実際の看護ケアの展開につながるように看護学的視点から形態機能学教育の再構築を行うことを目的としている。本年度は、昨年度の研究結果を受け、1)事例を入り口とする、2)形態、病態、看護実践の連結授業、3)知織習得と実践の繰り返しで学ぶ、4)疾患がある場合の形態機能に重点を置く、5)臨床の場を想定するという要素を取り入れ、模擬授業を実施し、その効果について検討を行った。対象は高校2年生とし、近隣の高校にポスターの掲示を依頼し、応募した学生とその保護者に再度説明を行い参加の同意を得た。模擬授業は、「心筋梗塞」の症例について、発作時、手術前後、リハビリ時について計3回行い、50分の講義と50分の看護の演習を、形態、病態、看護実践が組み合わさるように3人の専門の教員が合同で行うことを計画した。解析は、1)授業風景をビデオに撮り学生の発言や反応より看護へのつながりが示唆された場面の抽出と教員のリフレクションの検討2)知織の定着度を聞く質問紙調査(開始前と最終回後による比較)、3)授業後の理解度の自己評価(毎回授業後)4)興味を感じたり習得できたことに関してのグループインタビュー(毎回授業後)により検討した。対象者は16〜17歳の女性7人であった。その結果、疾患や治療に関しての知織には向上がみられ、生活の視点が芽生えていたが、インタビュー結果より、むしろ看護学の理解に難しさがあることが示唆された。症例を導入したことで、人間を統合して捉える一助として形態機能学を学ぶという認織が強まり、「形態機能学は看護へつながる」という認識は漠然とした形で学生の中で始まったことが示唆された。現在、ビデオの解析に関しては作業中であるが、その結果と合わせ、来年度は教育プログラムについて検討を重ねる予定である。
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Research Products
(1 results)