2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572247
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
小野 ツルコ 岡山県立大学, 保健福祉学部・看護学科, 教授 (10020025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北園 明江 東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 助手 (10316127)
二宮 一枝 岡山県立大学, 保健福祉学部・看護学科, 助教授 (70347607)
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Keywords | 市町村保健師 / 新人保健師 / 研修体制 / 力量形成 / 保健師教育 |
Research Abstract |
目的:新規採用保健師の保健活動の実際を把握することにより、市町村保健師が時代の変化に即応した活動を展開するためどのような力量が求められているのか、また、保健師養成機関はどのような支援をすればよいのかについて明らかにする。 方法:岡山県市町村における、保健師経験年数2〜4年の新規採用保健師に面接調査を行った。市町村人口規模、市町村所在地、保健師養成課程などを配慮し、18名の保健師を抽出した。事前に、依頼文および面接内容を記した文書を送り、当日は研究目的を再度説明した上で面接調査を実施した。質問項目は(1)保健師志望動機(2)就職先選択理由(3)就職当初に印象に残った出来事(4)保健師になって良かったと思ったこと(5)今まで受けた研修(6)仕事上困った経験および対処(7)保健師養成学校で学んだことで役立った点(8)保健師養成学校で教えてほしかった点について尋ねた。内容は対象の了承の上テープに録音した。分析は逐語録をおこし、地域保健の経験者3名により内容の分析を行った。 結果:調査対象のうち、卒後すぐに市町村保健師として勤務したものは16名、看護師勤務経験あらは2名であった。なお、最初の就職先が介護保険関係の部門である者が4名いた。保健師の力量は年数を経るにつれ発達しており、3年の経験年数を積んだ保健師は地域看護の概要がほぼつかめるようになっていた。また、数多くの住民と接する経験、対象者と深く関わった経験、目標となる先輩保健師の存在等が力量形成に影響を与える要因として示唆された。
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