2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572247
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
小野 ツルコ 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10020025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 ゆみ 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助手 (70364099)
二宮 一枝 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教授 (70347607)
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Keywords | 新任期市町村保健師 / 保健師力量形成 / 人材育成 / 保健師教育(卒後教育) / 保健師能力 / 現任教育 |
Research Abstract |
保健師教育の変化や社会変化に伴い保健師の役割期待が増大する中,ニーズに応じた活動ができるような保健師を育成していくことは,これからの重要な課題である。これにもとづき,平成14年度は就職して3年未満の保健師(以下新任期保健師)へのインタビューを行い,実践活動上の課題を明らかにした。15年度は,この課題が新任期保健師のどのような経験や判断力に影響するのかを明らかにするため,その実態を全国的に調査した。 (1)全国の新任期保健師の人数および所在を把握するため,47都道府県保健主管部局宛てに,本研究主旨及び研究計画書を添付し,平成13年度から15年度に採用された保健師人数および対象者名の公開可否について情報提供を依頼した(平成15年12月)。(2)回答のあった都道府県は41道府県。そのうち各年度の採用保健師人数について把握できたのは38道府県で,13年度採用748名,14年度採用807名,15年度採用651名であった。(3)このうち全国7ブロックから2府県づつ15府県を選定し、13年度〜15年度市町村保健師を採用した市町村名の紹介を依頼した。(4)紹介を受けた市町村保健主管課長宛に新任期保健師を対象とした調査依頼書、新任期保健師力量形成に関する調査票等を送付した。(5)新任期保健師宛に配布した調査票は736名分である(平成16年2〜3月)。 平成16年3月30日現在での調査票回収数は231名,そのうち有効回答数は210(有効回答率90.9%)。男性6名(2.9%)女性204名(97.1%)であった。保健師経験年数は,1年未満53人(25.2%),2年未満67人(31.9%),3年未満90人(42.9%)で,勤務先は市役所101人(48.1%)町役場89人(42.4%)村役場19人(9.0%)であった。乳幼児に関する保健指導で乳幼児家庭訪問について,できると回答したものは138人(65.7%),指導があればできるが38人(18.1%),できないが1人(0.5%),経験していないが29人(13.8%),未記入4人(1.9%)であった。調査票の配布は承諾の得られた府県ごとに五月雨的に行ったので、最終的な調査票回収の締め切り期日が4月中旬までである。
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