2003 Fiscal Year Annual Research Report
術後せん妄の予防及び早期発見を目的とした日本語版NCSの信頼性・妥当性の検証
Project/Area Number |
14572272
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
松田 好美 岐阜大学, 医学部, 助教授 (10252149)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 由起子 岐阜大学, 医学部, 助手 (90313915)
竹内 登美子 岐阜大学, 医学部, 教授 (40248860)
|
Keywords | 術後 / せん妄 / 日本語版NCS / 信頼性・妥当性 |
Research Abstract |
平成15年度は、術後患者の急性混乱・錯乱を予防、早期発見するための看護を導き出す基礎資料を得るために文献検討を継続し、新しい知見を得るために第23回日本看護科学学会学術集会の交流集会「急性混乱・錯乱状想/せん妄に関するケア実践と研究:現状と将来の課題」への参加及び主催者となっている。また、日本語版NEECHAM Confusion Scaleの内容を岐阜大学病院用に、用語及び使用方法を検討しており、そのための研究を行うために岐阜大学医学部附属病院「医学研究倫理審査委員会」の研究許可を得た。現在データを収集中である。 1.術後せん妄の予防、早期発見をするための看護についての検討(文献及び交流集会) 現在、せん妄についてのアセスメント法や測定用具、ケアモデルや治療ガイドラインが確立されつつある。しかし術後せん妄に特定したアセスメント法やケアモデルは未だ確立されていない。交流集会では、関連領域の最近の研究例を提示され、ケア実践の場でこれらの知見を有効に使われているかどうかや導入方法など、実用性や実践上の課題を明らかにする必要があることを情報交換し、本研究の必要性を再認識した。 2.日本語版NCSを使用したデータ収集 (1)方法:せん妄から回復した患者・担当看護師・せん妄となる可能性の高い患者各々若干名に対し、日本語版NCSを参考にした半構成的面接・観察法及びカルテよりデータを収集する。 データ内容:せん妄から回復した息者‥せん妄の時の気持ちや状況等 担当看護師‥患者の注意力、指示反応性、見当識、外観、動作、話し方等(日本語版NCSを用いて説明する) せん妄となる可能性の高い患者‥時間や場所や注意力などや気持ち、状況等 (2)倫理審査委員会の研究許可を得て、現在データを収集中である。
|