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2004 Fiscal Year Annual Research Report

頚部前屈姿勢保持に伴う衝動性眼球運動反応時間と循環動態の変化

Research Project

Project/Area Number 14580050
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

渡辺 一志  大阪市立大学, 体育学研究室, 助教授 (50167160)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 勝夫  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60190089)
Keywords頚部前屈姿勢 / 眼球運動反応時間 / 近赤外分光法 / 筋内酸素動態 / 血管拡張 / 筋交感神経活動 / 循環動態 / 脳賦活
Research Abstract

種々のスポーツ場面において、運動を素早く開始したり、動く視対象を早期に注視しようとするような揚合などに、基本的動的姿勢がしばしばみられる。基本的動的姿勢の一部である頚部前屈姿勢を保持することにより、脳を賦活するなどして、衝動性眼球運動反応時間が短縮する。一方、運動時には、運動を支えるべく自律神経活動の制御が中枢性および反射性に行われている。頚部前屈という構え姿勢をとり、脳を賦活させることによって体性神経系と自律神経系の連関によって、運動に対する合目的な生体反応が遂行されている可能性について、運動系である衝動性眼球運動反応時間と、自律神経系である循環動態について検討し、頚部前屈姿勢保持による脳の賦活が、骨格筋内の循環動態を変化させ、眼球運動反応課題を付加することによってその相乗効果が認められることを明らかにした。これらの機序については、上位中枢による筋の血管拡張作用の可能性が示唆されたことから、筋内の酸素動態と微小神経電図法による筋交感神経活動について検討した。
微小神経電図法による筋交感神経活動は、上肢筋の血流に対応し頚部前屈姿勢保持に伴い減弱する傾向を示した。以上の成果から、頚部前屈姿勢保持による上肢骨格筋内の血流を増加させる機序としては、頚部前屈姿勢に伴う脳の賦活が、延髄の血管運動中枢に影響を及ぼし、筋の血管拡張作用を惹起する可能性が示唆された。これらのことから、頚部前屈姿勢を保持し脳を賦活することにより、体性神経系と自律神経系の連関がなされ、運動に対する生体の準備を整えていることが推察された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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