2002 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者の健康関連QOLに及ぼす運動・スポーツ継続の影響と規定要因に関する研究
Project/Area Number |
14580052
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
青木 邦男 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80142826)
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Keywords | 在宅高齢者 / 健康関連QOL / 運動・スポーツ / WHO / QOL-26 / ADL / 共分散構造分析 |
Research Abstract |
平成14年度は,在宅高齢者の健康関連QOLを測定する尺度を作成することを目的として調査と分析を行い,以下の結果を得ると共に,引き続き分析を実施中である. 1.在宅高齢者400人(男性200人,女性200人)を調査対象者として,健康関連Q0Lに関するオープンアンサーを実施して,健康関連QOLの構成概念と構成因子を暫定的に予測した.この結果から,(1)WHO/QOL-26,(2)太田らの作成による「地域高齢者のためのQOL質問票」,(3)出村らの作成による「在宅高齢者のためのADL調査票」,(4)SF-36等が既存尺度の中で,健康関連QOL測定尺度として妥当性と信頼性があると判断した. 2.上記の4つのQOL尺度の先行研究結果を精査・検討して,(1)WHO/QOL-26,と(3)出村ら作成の「在宅高齢者のためのADL調査票」が在宅高齢者を対象とした健康関連QOL測定尺度の作成に有用であると選定した. 3.最終的な在宅高齢者の健康関連QOL測定尺度を作成するために,無作為抽出した在宅高齢者1,200人を調査対象者として,WHO/QOL-26と出村ら作成のADL調査項目を核に追加質問項目及び関連質間項目を加えて質問紙を作成し調査を実施した. 4.目下,調査データを項目分析,因子分析等で分析し,在宅高齢者の健康関連QOLの因子構造と質問項目を確定すると共に,併せて共分散構造分析を用いて,健康関連QOLに関連する要因と因果関連を明らかにするための分析を行っている.
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