2003 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者の健康関連QOLに及ぼす運動・スポーツ継続の影響と規定要因に関する研究
Project/Area Number |
14580052
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
青木 邦男 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80142826)
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Keywords | 在宅高齢者 / 健康関連QOL / 運動・スポーツ / ADL / 主観的運動効果 |
Research Abstract |
在宅高齢者の健康関連QOLに関連する運動・スポーツ要因を明らかにするために、在宅高齢者1,600(男性800人、女性800人)を調査対象者として、横断的調査を実施した。調査の結果、1,024人(64.0%)から回答を得、回答調査票のうち有効回答の842人(男性362人、女性480人)を分析対象者とした。 在宅高齢者の健康関連QOLに関連する運動・スポーツ要因をステップワイズ法による重回帰分析で分析した結果、以下の結果を得た。 1.男性高齢者の健康関連QOLに関連する運動・スポーツ要因は、ADL(β=0.394、p<0.001)、年齢(β=0.247、p<0,001)、友人のソーシャルサポート(β=0.235、p<0.001)、主観的運動効果(β=0.214、p<0.001)、運動阻害(β=-0.166、p<0.01)、運動実施回数(β=0.169、p<0.01)、年収(β=0.136、p<0.05)であった。その重回帰係数はR=0.684(R^2=0.468)であった。 2.女性高齢者の健康関連QOLに関連する運動・スポーツ要因は、主観的運動効果(β=0.437、p<0.001)、ADL(β=0.275、p<0.001)、友人のソーシャルサポート(β=0.166、p<0.05)、年齢(β=0.163、p<0.05)であった。その重回帰係数はR=0.63(R^2=0.409)であった。 目下、在宅高齢者の健康関連QOLに関連する運動・スポーツ要因の因果関連を明らかにするために共分散構造分析を用いて分析を行っている。
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