2003 Fiscal Year Annual Research Report
中高生の一週間の生活リズムと「ゆとり」構造について:学校週5日制実施前との比較
Project/Area Number |
14580058
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
西野 仁 東海大学, 体育学部, 教授 (90119694)
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Keywords | 中学生 / 高校生 / 週5日制 / ゆとり / 日常生活行動 / レジャー・レクリエーション / 気分 / ESM |
Research Abstract |
本年度の研究は、昨年度に引き続き携帯電話型端末(通称ぴぴっとフォン)を使ってESMデータを、さらに、アンケート調査で性別やクラブ活動への参加、通塾状況などの他、タイムプレッシャーの程度、レジャー能力に関するデータを収集した。データ収集は、東京・神奈川の公立中学校5校と私立高校2校において、2003年6月から、2004年2月にかけて行った。収集したデータ数は、中学2年生が175名、高校2年生が90名であった。 携帯電話型端末(形状は通常の携帯電話であるが、送信が大学研究室のみしかできない、着信はバイブレーター式に切り替えできる)を使用することなどから、携帯電話を持たせることに教育上憂慮する意見や教室等での迷惑等をほぼ回避でき、調査協力が得やすいと考え、教育委員会や教員組織などを通じて参加協力校を見つける努力を続けた。しかし、「調査の重要性は理解できる」とは言いつつも、学力論義への影響を考慮してか調査協力を躊躇する教員・管理職が予想以上に多く、中学校では調査協力校を計画通り確保したのだが、公立の高等学校では協力を取り付けることができなかった。そこで、1996年に収集したデータが残っている私立高校2校でESMデータを収集した。 本年度に収集したデータの整理は終わり、コンピュータへの入力を行い始め、一部、データ分析を始めている。なお、7月に2期間、9月に1期間、計3期間データ収集を行ったK中学校のデータは、「連続2日休み、連続3日休み、そして夏休みと休日の長さが変化した時に生徒の生活リズムがどう変化するか」について分析し、「中学生の休日の過ごし方:連休日数によってどう変わるか」というテーマで、日本レジャー・レクリエーション学会第33回学会大会で口頭発表した。
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