2004 Fiscal Year Annual Research Report
北海道の自然環境を利用した環境教育プログラムの開発と実践
Project/Area Number |
14580178
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
神田 房行 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (70091527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 幸男 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (70150654)
蛭田 眞一 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (70113678)
池田 保夫 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 助教授 (20261365)
諫山 邦子 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 助教授 (70167732)
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Keywords | 環境教育 / 北海道 / プログラム開発 / 野外教育 / 教育実践 / 道東 / 教材開発 / 自然環境 |
Research Abstract |
北海道にはわが国でも屈指の自然環境があり、国立公園も大学周辺に多い。特に北海道東部には釧路湿原をはじめとして原生の自然環境が広く存在する。このような自然環境を環境教育に活用し、どのようにして自然環境の保全に役立てていくのかが大きな課題となっている。本研究はこれまで自然環境の研究に携わってきた研究者や教育の専門家が共同して環境教育プログラムを開発し、実際に学校教育現場や社会教育現場で実験的に教育実践活動を行ってみようとするものである。開発された環境教育プログラムが地域で活用されるようになれば、現在よりも更に環境の保全に関する地域住民の意識の向上につなげることができ、環境を保全する活動につながっていくものと期待される。 本年度の研究では、以前から継続的に行ってきた環境教育プログラムの中で、ライラックを用いたフェノロジー(生物季節)研究や、ラムサール条約のCEPA(広報・教育・普及啓発)プログラムに基づいた活動の釧路湿原でのプログラム開発や、先進事例としてのアラスカにおけるエコツアーの実際などを行った。申請した主要な予算はこれらの計画、相互の連絡、情報の共有と交換、インターネットによる情報の配信などに用いた。具体的な成果としては以下のようなものがある。ライラックのフェノロジー研究は学部学生が継続して行っているもので、インターネットで海外の大学や国内の研究者などと連絡を取り合ったりすることでコミュニケーションが図れ、学生の教育上も大変意義のある取り組みとなっている。釧路湿原をフィールドとした親子での湿原体験プログラムは昨年から始めたが、各方面から注目を集めている。この実践のためにラムサール条約で実施・検討されているCEPAプログラムの研究を事前に行い、プログラムを作成し、実行した。この取り組みは釧路湿原など、せっかく地域にあるのに、自然とふれあう機会の少ない市民層をターゲットにしたところに特徴がある。アラスカについては今年度も大学の学部学生や院生を対象としてアラスカの国立公園で行われているエコツアーの実際を体験した。
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Research Products
(5 results)