2002 Fiscal Year Annual Research Report
テクノロジーを利用した数学の授業に適した教授方略の研究-作図ツールを中心に-
Project/Area Number |
14580189
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
飯島 康之 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30202815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志水 廣 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60252300)
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Keywords | 作図ツール / 教授方略 / テクノロジー / 数学教育 |
Research Abstract |
作図ツールを用いた授業を組織的に分析するために,次のことを行った。 (1)本研究にご支援をいただける教師を中心とする約60名によってメーリングリストを構成し,議論の母体を形成した。研究成果をhttp://133.96.66.20/video/list.htmを中心にまとめ,それに関する議論を定期的に行うことによって,研究を進めている。まず,当初の計画にしたがって,次のことを行った。 (2)既存のビデオをデジタル化し,動画ファイルとして生成し,ライブラリ化する。(これまでに約30本を処理した。) (3)それらを分析しやすくするためのツールを開発し,授業記録を静止画との組合せでweb上にまとめ,検索しやすくするためのシステムを開発した。(これまでに約10本を処理した。) 当初の計画では,(1),(2)を中心としたライブラリ化を検討していた。しかし,授業と密着した教授方略に対応した資料作りにおいては,ビデオクリップの中の会話や動作の動きと連動して会話内容や解説内容をテロップ化して提示することがかなり効果的であることが仮説として登場した。しかも,授業会話の記録をとる作業は多大な労力を必要とする作業だが,その作業を支援できる可能性も明らかになった。そのため,次のことを新たに研究計画に追加し,実施した。 (3)動画と連動して会話記録を作成しやすくすると共に,分析や提示を効果的に行うためのソフト(J-Editor)を開発した。 これに関しては,2本の授業に関してテストしながら,ソフト開発を行っている段階であり,組織的な処理は,次年度以降の課題となっている。
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