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2004 Fiscal Year Annual Research Report

メタ認知を基盤とする一般化の記号論的分析-分数除と小数除における一般化の考察-

Research Project

Project/Area Number 14580196
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

岩崎 秀樹  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50116539)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植田 敦三  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50168621)
馬場 卓也  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (00335720)
山口 武志  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60239895)
KeywordsDorflerの一般化理論 / 一般化分岐モデル / メタ認知 / 分数除 / 少数除
Research Abstract

3年間にわたる本研究の目的は,数学的一般化の視座から,学習過程を記述する理論的枠組みを開発するととともに,教授過程をデザインする規範的枠組みを開発することにある。すなわち,本研究では,数学的認識を一種の記号過程とみなしながら,記号それ自体を対象化する認知メカニズムを明らかにする。その上で,この「記号の対象化」がその後の一般化に果たす役割を明らかにする。具体的には小数除と分数除を題材としながら,両者の一般化の質的相違をまず明確にした上で,さらに分数除に関する学習過程を新たにデザインし,一般化の評価手法を開発する。
このような3年間にわたる研究目的ならびに研究計画に照らしながら,最終年度である平成16年度の研究において,分数除の指導の改善について研究を行った。具体的には,平成14年度の研究では,Dorflerの一般化理論を批判的に考察しながら,「一般化分岐モデル」を新たに提案している。さらに,小数除と対比しながら,教育課程実施状況調査において課題の指摘されている分数除の理解過程に一般化分岐モデルを適用して,分数除の困難性の要因を明らかにしている。これらの研究成果をふまえ,平成16年度の研究では,比例的推論に基づく現行の分数除の指導の対案として,立式については比較のスキーマを前提とし,「×逆数」の説明には,既有の数学的知識を仮定する教授学的介入を提案した。また,一般化分岐モデルの下で,実験授業を設計・実施し,その授業過程の分析を通じて,上述の対案の有効性を実証した。
なお,平成16年度は,最終年度であるため,3年間の研究成果を総括し,報告書を作成した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 一般化分岐モデルに基づく分数除の教授・学習に関する研究2005

    • Author(s)
      山口武志, 岩崎秀樹
    • Journal Title

      日本数学教育学会・数学教育学論究 第84巻(印刷中)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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