2002 Fiscal Year Annual Research Report
マルチプラットフォーム型数学教育支援システムの構築
Project/Area Number |
14580201
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
河村 勝久 東海大学, 教育研究所, 助教授 (70119668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 正憲 東海大学, 短期大学部, 教授 (80170900)
浅香 隆 東海大学, 工学部, 講師 (50266376)
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Keywords | 新教育課程 / 数学教育 / 教育プログラム / 大学での数学 / 数学教育支援システム / ELM(Entry Level Mathematics) / 初等・中等・高等教育 |
Research Abstract |
文部省では、2002年(高等学校は2003年)から初等中等教育における新教育課程の実施に向け、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領を告示している。新教育課程の基本方針の中心には『生きる力を育む』教育の実践がうたわれている。一方、ここ数年、特に大学生の学力・考える力が落ちているのではないかという懸念が様々に問題化している。それに伴い、大学の専門基礎科目である数学教育に戸惑いを持つのは学生のみではなく、教える側の大学教員(以下教員という)も同じである。その解決策としての本研究は、学生に対する数学教育の環境整備と支援の立場から、教員が学生に対する授業に活用できるカリキュラム支援システムと共に、教材作成できる環境の整備を目的とする「教育プログラム」の構築を行う。つまり、この研究は大学教育の質と内容の転換を目指す新しい方法(リカレント(recurrent)教育)を探るという目的をもっている。 今年度は、(1)ELM(Entry Level Mathematics)的基礎数学教育プログラムのマルチプラットフォーム (2)Web-Basedのマルチプラットフォーム型数学教育教材作成支援システムの構築を目指した。そのために教育研究所独自のメールサーバの立ち上げと、プロットタイプの意見交換システムを構築し、メールによる授業アンケートソフトを作成した。これらは、プロットタイプのWBTサーバではあるが、(i)学習意欲を維持するため、学生・教員・教材が有機的に組織し、評価・診断情報を抽出できる(ii)学習理解のための例題・演習・課題を表示し、学習達成の確認を行える(iii)多様な進度の学生に応じるために、発展的な課題・演習を設け、リンクを張る ことを目指した。ただ、実践例が少ないので今年度は例を増やし、システムを更に改良する必要がある。今年度はシステム構築に力点をおいたので、次年度は成果を関連学会に発表する予定である。
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