2004 Fiscal Year Annual Research Report
Webコースウェアの構造設計支援とコース制御機構に関する研究
Project/Area Number |
14580213
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
酒井 三四郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (70170553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 博章 八戸大学, 商学部, 教授 (60295962)
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Keywords | WWW / コースウェア / オーサリング / 遠隔教育 / 学習者モデル |
Research Abstract |
本年度は以下のように研究をすすめ、成果を上げた。 1.Wikiベースのコースウェア作成 Webコースウェアの一部として、学習者に課題を与えて、レポートを作成させ、それを教師が添削する機能が重要であることが分かってきた。そこで、本年度はWebベースのコラボレーションツールであるWikiを基盤としたレポート作成・添削支援システムを作成し評価を行った。その結果、従来のような紙ベースの方法に比べて、レポート提出・添削・再提出のサイクルが短期間に回転することが分かった。 2.学習教材から確認問題の自動生成 Webコースウェアには、学習者に知識を提供する部分とその知識が定着したかどうかを学習者自身に確認させるための確認問題部分がある。両者はかなりの共通部分があるにも関わらず、別々に作成する必要があった。本年度は前者を作成する際に、特別に設計したタグを埋め込むことによって、後者をある程度自動的に作成するツールを実装し、簡単な評価を行なった。その結果、生成された確認問題の完成度にはやや問題があるものの、実用化が可能なことが分かった。さらに、自動生成する際に、学習者モデルによって、難易度や出題形式を変更できる可能性があることも分かった。 3.学習ナビゲーション方式の実装と学習結果の整理支援 学習教材がハイパーテキストで構成されるとき,そのハイパー空間の探究を適切な経路で要領よく行えれば,主体的かつ,構成的な学習を形成できる。しかし,学習者が迷子になったり,行き詰まったりする問題が指摘されている。この問題を解決する支援ツールの実装と評価を昨年度より継続して行なった。プロトタイプシステムの評価より、学習ナビゲーションに効果があることが分かった。また、結果として蓄積される学習履歴を整理し、レポート作成に繋げる方式を開発した。
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Research Products
(2 results)